OB・OGからの近況レポート

平成25年度秋季関東リーグ及び入れ替え戦の結果 小倉詳悟 (平成25年卒)

 関東学生リーグが平成25年9月28日(土)から29日(日)に、例年通り千葉県白子町で開催されました。結果は、男子が2勝3敗で3部6位、女子が2勝3敗で3部4位という成績でした。入れ替え戦が決まった男子部でしたが、約2週間後の10月14日(月)に開催された入れ替え戦では、③-2で3部1位の専修大学を下し、無事3部残留が決定しました。

秋で引退の4年生

▲ 秋で引退の4年生。前列から順に時計回りで、時本・高原、吉元、原田、萩原、根岸。入れ替え戦では全員が4年生の集大成を見せてくれました。

 また今回のリーグ戦には私自身の代を含め、以下のOBOGの皆様方(敬称略)が足を運んでくださいました。

宗像(S50)、渡邊(S56)、野間(S57)、工藤(S58)、清水(S59)、永見(S59)、相崎(H11)、土屋(H11)、戸塚(H22)、古藤(H23)、頭師(H23)、菊池(H23)、江角(H24)、内海(H24)、田縁(H24)、小倉(H25)、嶋田(H25)、窪谷(H25)、田中(H25)。

ここで、今回観戦に訪れた私と窪谷から観戦記を掲載させていただきます。

★ リーグ観戦記 小倉詳悟(平成25年卒)

<男子>
 大学が2学期制になったことに加え、いつもよりも開催が早かったのが今回のリーグである。城西大・帝京大戦を経て1勝1敗、3対戦目の文教大戦を0-3で迎えたところで1日目が終了した。この時点で帝京が唯一慶応・筑波に勝利し2勝という状況であり、2日目の試合内容が順位を大きく左右する状況であった。2日目、文教大戦の残り2試合を落とし筑波大は1勝2敗で迎えたが、4対戦目の慶応大戦では池田・石原が相手の主力ペアを倒すなど、勢いを取り戻し慶応に勝利した。しかし、残される国士舘大戦に筑波が負けた場合、2勝3敗が4校となり得失点差の結果6位になる可能性があった。そのような中迎えた最後の対戦であったが、惜しくも2-3で敗れ6位が決まった。

 今回のリーグ戦を通して、全体的に3部の前衛のレベルが前回よりも少し下がっていたように感じた。特に相手前衛のポジション取りや凡ミスなどによって結果的に筑波にポイントが入ったり、ラリーが展開できたり、流れが引き寄せられたりする場面が多く見受けられた。ただ、筑波は全体的にレシーブミスなど3球目までのミスが大幅に減っており、したがって今後筑波が3部で戦うためには、後衛が3部と互角以上にラリー力を維持していくとともに、やはり以前から課題であった試合運びのできる前衛の強さが必要になってくると思わる。

 緊張の入れ替え戦、一番手で登場した池田・石原は序盤ゲームを落とすものの、池田の活きのいい攻めで流れを引き寄せ、まず1勝を手にした。続く二番手は筑波の元気印、時本・原田は調子を合わせてきており、本番は二人とも気持ちのこもったプレーをしたものの、相手の強気の前に惜しくも屈してしまった。しかし不動のシングラー吉元が食らいつく相手を引き離し、筑波は2勝目を手に入れる。あと1勝となった4試合目、リーグ戦好調の根岸であったが、思うようにラリーができず、根岸・牟田は敗れ5番勝負となる。重圧が押しかかる中登場した萩原・高原は、4年生最後の集大成として気迫のこもった完璧とも言えるテニスを展開し、チームに勝利と3部残留とそして感激をもたらした。
 
 今回入れ替え戦に勝利し、3部残留という結果に至った。しかしこれからは今まで以上の努力を現役には期待したいと思う。それは単に主力メンバーであった4年生の穴を埋めるという戦力的な部分だけでなく、部として、チームとしてあるべき姿を追求していくという、いわば「ソフト」の面に関してでもある。部活に多大な迷惑をかけてきた私がこのようなことを言うのは非常に恐れ多いのだが、それにつけても今回のリーグに向かう現役には、「部・チーム」としての在り方や考えに少し不安を感じていた。

 今回このような結果に至ったのも、それが全てとは言わないが4年生の最後の頑張りが非常に大きかったと思う。残された現役は、4年生の最後の姿勢から何を感じ、学び取ったのであろうか。春リーグに向けてまたチーム作りが進んでいくことと思うが、戦力というハード面のみならず、ソフト面も充実させてほしいと思う。私自身がチーム作りに関して後悔している部分があるだけに、現役には「今自分はどう動くべきか・このチームはどうあるべきか」を答えがないからこそ繰り返し自問自答してほしい。

 最後になりますが、これはあくまでも私一個人の意見でありますので、経験豊富なOBOGの皆様方、ぜひコートに足を運んでいただき、現役をご指導していただけたらと思います。

★ リーグ観戦記 窪谷祥子 (平成25年卒)

<女子>
 今回のリーグ戦は、OBである工藤敏巳さん(昭和58年卒)がコーチをつとめられ、いつもと違った雰囲気のリーグ戦であった。初戦の順天堂大学戦、2戦目の帝京大学戦は、相手の大将には苦戦するものの、工藤のシングルと丸岡・川島の1年生ペアが安定した試合運びをし、②−1で勝利。続く東京学芸大学戦では、本木がシングルスで粘りを見せ、3番勝負まで持ち込んだが、ダブルスで取ることができず、1−②で敗退した。2日目、初戦東海大学。ここで勝てば優勝も見えるという大一番であったが、力及ばず1−②で敗退。最終戦の城西戦は本木・豊澤、工藤、丸岡・平賀と新たな顔ぶれで挑んだが1-②で敗退。最終的に2勝3敗で4位であった。

 今回のリーグを通して、ダブルスでは二人で一本をとる場面が多く見受けられた。それは、後衛が以前よりミスが減り、ラリー勝負が多くなったこと、前衛が絡めるようになったからだと思う。また、工藤のシングルは以前にも増して安定感・決定力が高まっていると感じた。しかし、全体として大事なところで、あと一本が取れず、ゲームがとりきれないことが今後も課題としてあげられるだろう。

 また、3部リーグ全体のレベルが以前より落ちてきていると感じた。単発なプレーも多いため、筑波の「粘り」があれば今まで以上に筑波が3部で優勝できる可能性は高くなっていると思う。しかし、2部昇格するためには、2部でも勝てる力が必要である。今回は全員がリーグに出場したことで、リーグの厳しさを全体で共有しやすくなったと思う。今回のリーグでの反省を生かし、2部でも勝てる力を付けるよう、更なるレベルアップをはかってほしい。

平成24年度秋季関東リーグの結果

 関東学生秋季リーグ戦が10月13日(土)~14日(日)に、例年通り千葉県白子町で開催されました。天候が心配されましたが、何とか2日間で終えることができました。結果は、男子は0勝5敗で3部5位、女子は1勝4敗で3部5位でした。私は2日間ともに観戦でしたが、男女ともリーグの厳しさを痛感すると同時に、優勝を勝ち取るまでにはまだ何か足りないものがあるようです。しかし、現役の皆さんは大きな未知の可能性を秘めているので、今後に大いに期待したいと思います。
 ちなみにリーグ戦の観戦に訪れた卒業生(敬称略)は、以下のとおりです。近年OBやOGの応援が少なくなっています。皆様ご多忙のことと思いますが、是非リーグ戦や筑波大学のテニスコートに足をお運びいただければと思います。

大島(S30)、小川(S38)、田辺(S41)、宗像監督(S50)、清水部長(S59)、永見(S59)、川岡(H20)、戸塚(H22)、菊地(H23)、古藤(H23)、 高橋(H23)、頭師(H23)、江角(H23)、内海(H24)、田縁(H24)、若林(H24)

以下、若手OB・OGが観戦記を書いてくれましたので、併せて掲載させていただきます。

★ リーグ観戦記 田縁晋一(平成24年卒)

<男子>
 今回のリーグ戦は7期ぶりの3部での戦いでした。現役で3部を経験したことのあるプレイヤーがいないので、春のリーグ戦で優勝・昇格してから半年間3部での戦いを意識した準備をしていたと思います。しかし3部で戦えるという自信をなかなか待てない不安な状態でリーグ戦を迎えていました。
 初戦の慶応大学戦を0-⑤で落としてしまい、やはり3部のテニスと4部のテニスの差を感じました。この後専修大学のオーダーミスが発覚し、今回のリーグ戦の降格が無くなりました。この後の4対戦をすべて2-③で落とし、0勝5敗のまま今回のリーグ戦は終わりました。個人別でみると、根岸・嶋田が4勝1敗、シングルスの吉元が3勝2敗、池田・石原が1勝で残りのペアが全敗となりました。根岸・嶋田と、シングルスの吉元は3部でも安定して戦えていましたが、その他のペアは特に前衛の力不足が大きく、後衛がいい形でラリーをしてもそのチャンスをうまく生かせていませんでした。後衛だけで言えば、ほぼ互角のラリーができていることも多かったため今回のリーグ戦の敗因は前衛陣にあると思います。今回4勝した嶋田は今回で引退するので、次のリーグ戦では勝てる前衛がいなくなってしまうので残りの前衛が春までにどれだけ成長するかにかかっていると思います。今回不本意な形でしたが、3部を経験し残留できたことを次のリーグ戦に生かしてほしいです。

<女子>
 今回のリーグ戦は4年生のメンバーも秋まで残り、春と同じ戦力でリーグ戦を迎えた。最初の東海大学戦、順天堂大学戦を終えた時点で2敗が筑波、東京学芸大、群馬大で並んだ。続く東京学芸大戦、負けられない戦いだったがこの試合を0-③で落とし、後が無くなった。群馬大学戦、それまでシングルスを戦っていた工藤をダブルスに回し、窪谷をシングルスに回した。一番の西村・田中が0-⑤で落とし、後が無くなって迎えたシングルスで窪谷が④-1で勝利し、後につないだ。3番工藤・中谷が⑤-3で勝利し団体戦の1勝を得た。最終戦の城西大学戦、勝てば自力で残留を確定させることができたが、1-②で敗れてしまい群馬大学と学芸大学の最終戦の結果次第では降格の危機もあった。結果的に学芸大学が群馬大学を下したため、今回のリーグ戦の残留が確定したが、3部で戦うには明らかに戦力不足だった。3部の他のチームと比べて、ラリーをつなぐことに関しては負けていなかったが、ポイントを取るプレー、ゲームを取るプレーが無く、相手より粘ることでしかポイントがとれなかった。この点に関しては前回のリーグ戦からの反省で今回改善できなかったことである。来春の、リーグ戦で結果を残すためにはその点の意識改革が必要である。

男子3部昇格祝勝会および女子激励会の報告

★ 運営委員長 與語靖洋

 平成24年7月21日(土)と22日(日)の両日、つくばにおいて標記祝勝会・激励会が開催されました。
 強化練習も兼ねたテニス交流会は、茨城県筑西市の『県西総合公園』で2日間開催されました。会場が変更になったこと、また会場が筑波大学からかなり遠いところにあったため、何名かのOB・OGにはご迷惑をおかけしましたこと、この場を借りてお詫びいたします。一日目は、現役とOB・OGが一緒になって練習や試合を行い、よい汗を流すことができました。現役も70歳前後のOBのプレーに驚かされたことでしょう。二日目は、途中から降雨に見舞われましたが、工藤氏(S58年卒)の指導による様々な練習方法の紹介もあり、充実して過ごすことができました。
 また、一日目の夜(19:00~21:00)は、『煉瓦茶屋TAKEO』において、男子 4部優勝・3部昇格を祝って、さらに女子の秋季リーグ戦への激励の意味を込めて、懇談の会を開催しました。宗像会長兼監督(S50年卒)の挨拶に始まり、OB・OGと現役が和気藹々と懇談しているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいました。そのなかで、菊地氏(H23年卒)が男子の4部優勝から3部への入れ替え戦に至るまで、プロ並みのスライドショーを上映してくれて、その場をとても盛り上げてくれました。最後に小川氏(S38年卒)から現役への温かい激励の言葉があり、宣揚歌とエールで会を閉じました。なお、テニスショップ・トップの山岸満様からもお祝い金をいただくとともに、ヨネックス株式会社の室谷洋平様にはご多忙のところ駆けつけていただきましたことを報告するとともに、改めてお礼申し上げます。
 我々にとっては二日間テニスを満喫することができましたが、現役にとってもOB・OGと触れあい、様々な助言をいただくよい機会であったと思います。また、このような場を持てることを心から期待します。
なお、テニス大会へのOB・OGの参加者は2日間で延べ28名、7月21日に開催された祝勝会および激励会への参加者も25名となりました。また皆さんから一口3,000円でご寄附いただいたお祝い金の総額は、288,000円となり、全額現役に寄付させていただきましたことを報告いたします。皆様のお志に改めて感謝いたします。

関東学生ソフトテニス春季リーグ戦+入れ替え戦【男子】 観戦記

★ 内海優史(平成24年卒)

 今回のリーグ戦は、1年生の頃からリーグ戦に出場してきたメンバーが上級生となり、戦力が充実していたと思います。私は3月頃から時々練習に参加しリーグ戦まで現役の状況を見てきましたが、練習試合や東都リーグでも上部校に勝ち、皆に自信が見られるなど良い雰囲気でリーグ戦までの時期を過ごせていたと思います。
 一日目の初戦は、千葉商科大学戦でした。緊張のためか本来のプレーができない選手がおり、勝負は5番までもつれましたが、萩原・嶋田ペアが危なげなく勝利し初戦をものにしました。続いて神奈川大学戦では、シングルの吉元がファイナルのデュースで激戦を制し、チームもそのまま勝利を手にしました。一日目は白子特有の風や、リーグ戦の緊張に多少苦しむ姿が見られましたが、無事2勝を手にしました。
 二日目は、はじめに青山学院大学に勝利し茨城大学戦を迎えました。前回の秋リーグ戦では最終戦が優勝決定戦となり、筑波大学は直前の4戦目に負けを喫していたため、最終戦は相手の勢いに押され負けていました。選手達はその反省を生かし、今回の4戦目は気を引き締めていました。今大会3度目の5番勝負を萩原・嶋田が制し、茨城大学に勝利しました。最終戦は東京大学と優勝を賭けた試合となりました。1番の時本・高原が彼らの持つプレーを存分に発揮し相手の主将に勝利したことでチームは勢いに乗り、相手を圧倒し東京大学に勝利しました。その結果チームは5勝を挙げ、優勝を手にしました。

男子入れ替え線(東京経済大学)

 一週間後の入替戦では、前回秋リーグで敗れている国士舘大学と対戦しました。1番の時本・高原は相手の落ち着いたプレーに攻め手を見いだせず、負けてしまいました。2番の小倉・原田は焦りのためか相手とともに凡ミスの連発する試合になり、最後は相手が力尽き勝利しました。シングルでは吉元が苦手なタイプの相手に対し、辛抱強いラリーでミスを誘いファイナルの試合を制しました。4番の根岸・石原はリーグ戦こそ勝利をあげられなかったものの、入替戦ではミスを恐れず自分のプレーを貫き悲願の勝利を手にしました。その結果、萩原・嶋田を温存したままチームは勝利し、次期の3部昇格を決めました。

 今回のリーグ戦は、全勝をあげた吉元をはじめ3年生の成長がチームの勝利に大きくつながったと思います。また、4年生の嶋田は主将としてチームを引っ張りながら選手としても全勝しチームの柱として非常に頑張ったと思います。

男子入れ替え戦胴上げ 東京経済大学

 今回のリーグ戦・入替戦で3部昇格を決めたわけですが、今のプレーでは3部で勝利するのは難しいと思います。4部では自分達がレシーブミスやチャンスボールミスなど良くないミスをしてしまったとき、相手のミスによって助けられるといった場面が多くあります。3部では相手に助けられるといった場面は明らかに少なく、自分たちのプレーによって得点を取る必要があるように思われます。そのためには、前衛の得点力の強化、後衛の3部前衛に通用する球回しを覚えることなど必要になると思います。また、サーブレシーブ強化は必須でしょう。普段の練習から今まで以上に一つ一つのプレーに厳しくなることが求められると思います。以上は私の視点から見た4部と3部の違いですが、現役自身が3部で通用するプレーを考えて次回のリーグに備えて欲しいと思います。
最後に、現役の3部での活躍、そしてさらに上の部への昇格を期待しています。

関東学生ソフトテニス春季リーグ戦【女子】 観戦記

★ 藤田真祈(平成24年卒)

 今回のリーグ戦は天候に恵まれ、2日間を通じてとても良い天気の中で行うことができました。女子は久々に新入生が3名も入り新戦力にも期待が高まりましたが、今回のリーグも厳しい戦いとなりました。
1日目を1勝2敗で終え、2日目の初戦、学芸戦に1‐2で敗れてしまったため、最終戦の都留文科大学戦が最下位決定戦となりました。この対戦で1、2年生ペアが苦しみながらもファイナルゲームを制し都留文科大学に勝利、2勝3敗で3部リーグ5位となりました。

関東リーグ戦 女子 白子町

 今回のリーグ戦で印象に残ったのはやはり4年生の頑張りです。これまで3年間やってきただけあって、プレーに関しても落ち着いて自分のやるべきことをきっちりと実行しており、また精神的にもチームの大きな支えとなっていました。特に主将の窪谷は今回がシングラ―としての初めてのリーグ戦でしたが、必死にボールに食らいついてチームを盛り上げていました。

 これからは代が替わり、3年生のいない女子部は1、2年生主体の若いチームになっていきます。テニスの技術に関してまだまだ伸びしろがあるのはもちろんですが、今回のリーグ戦で感じた新チームの課題は気持ちのコントロールです。リーグ戦は独特の緊張感があるため不安になったり焦ったりしてしまいがちですが、そんな中でも1人1人がチーム全員で戦っているという意識を持ち、チームにプラスの影響を与えることのできる選手になれれば、良い雰囲気で次のリーグ戦に向かっていけるのではないかと思います。本当に、技術的にも精神的にもこれからどんどん伸びて行く選手ばかりなので、新体制で迎える次のリーグ戦での女子部の活躍に期待が高まります。

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